子宮頚がんはヒトパピローマウィルスが関与しているとされ、20歳代から出現するがんです。症状を自覚したときには進行していることが多く、頸部細胞診による早期発見が重要です。細胞診の結果が「ASC‐US」以上となればコルポ診、ヒトパピローマウィルス検査、組織診をおこないます。
子宮体がんは統計的に閉経期以降に出現することが知られていますが、極めてまれに若年性家族性体がんも存在します。主な症状は不正出血です。閉経期以降不正出血があれば積極的に超音波検査を行ない子宮内膜の厚みを測定、異常であれば子宮内膜細胞診、内膜組織診を行ないます。
卵巣がんは早期発見が困難ながんです。自覚症状が出た時は厳しい状況になりがちです。超音波をすることにより卵巣の大きさ、形態のフォローが可能となります。
卵巣腫瘍、子宮腫瘍、卵管留水腫・留膿腫は超音波検査、腫瘍マーカー採血で診断します。
排卵痛は超音波検査、月経周期、基礎体温で総合的に判断します。
クラミジアなど性感染症は免疫学的検査、超音波検査で確認できます。
下腹痛が婦人科領域でないときは内科などへの紹介となります。