当院は平成8年から平成27年7月まで産婦人科学会IVF認定施設として、数多くの体外受精、凍結受精卵胚移植を手がけてまいりましたが、現在は一時休止しております。すぐに体外受精を行わず、まずは一人一人のオーダーメイド一般不妊治療を行うことが大切です。
これまでの経験を活かして、排卵誘発、人工授精までの一般不妊治療をしっかり行います。当院では40歳以降の不妊患者さんにも一般不妊治療で対応しております。おおむね1年を目安に一般不妊治療後、相談の上時期を失うことなく十分な実績のある体外受精実施施設に紹介する方針とします。
不妊症であれば原因は必ず存在しますが、現在の医療技術では原因不明が多数です。しかし「経腟超音波と尿中LH測定を用いた排卵日の推定」、「ホルモン補充療法を併用したタイミング治療」「排卵誘発」「人工授精」とステップアップすると一般的に不妊症の60~70%は妊娠成立します。
ただ、それぞれのステップをきちんと行わないと、いたずらに体外受精に進むことになります。
当院では一人一人オーダーメードで丁寧に治療し、一般的不妊治療はすべて尽くしてからの体外受精をお勧めしております。もっとも原因、年齢によっては初めから体外受精が必要なケースもあります。いずれにしても患者さんの年齢、状況、希望によって相談しながら検査治療いたします。
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